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モンペリエ留学 田中すみれ様(仮名)自己紹介

 

田中すみれ様(仮名)この留学で私は、フランス南部の学生街、モンペリエに約10ヶ月滞在します。
この都市を留学先として選んだ理由は、2点です。
まず、地理的理由です。私は寒さに弱いので南部を希望し、都市を絞っていき、中でもモンペリエは私にとって程よく都会であるように思えたからです。
そして2点目は、学校です。私は現地の大学付属の語学学校に通う予定なのですが、そこのカリキュラムはクラスのレベル分けが細かく、受講した学生からの評判がいいことと、その語学学校であれば私の日本の大学と単位が変換できる可能性があるからです。
上記の理由から、私はモンペリエを留学先として選びました。

私はこの留学で、やりたいことが大きく3点あります。

1点目は、とにかくたくさん旅行へ行き、見聞を広めることです。そもそも、私の留学の目的は、自分の人生を、あわよくば他者の人生を、さらには社会を豊かにすることです。その手段として、この留学で語学を含むさまざまな経験・知識を自分のためにインプットし、それらを今後ご留学を検討している方々のためにアウトプットしたいと考えています。
フランスはヨーロッパに位置し、多くの人種、民族が住んでいるので、多種多様な文化が混在しています。その上、ヨーロッパに位置する地理的な観点から、他のヨーロッパ諸国へのアクセスがしやすいです。これらのことから、効率よく多くの文化の理解しやすく、経験・知識を効率よく増やしやすい国であると言えるので、私は数あるフランス語圏から、留学先としてフランスを選びました。

2点目は海外生活という、今まで私が身をおいたことのない状況で、自分の良い点・悪い点、具体的に将来やりたいこと・なりたい姿など、自分と向き合っていきたいと考えています。私は現在大学3年生であり、帰国後は就職活動が控えています。今までも自己分析はしてきたつもりではありますが、何がしたいのか絞りきれておらず、不十分です。今までの日常生活では見えてこなかった、自分の変化や再発見等、見逃さないようにしたいです。

3点目は、もちろん、勉学です。フランス語や英語等の語学と、フランスで大学の卒業論文のための資料を集められたらいいと考えています。
そもそも、私がフランス語を学ぼうと思ったきっかけは、私が高校2年生の頃まで遡ります。当時から私は洋楽や洋画などが好きで、中でもアメリカに強い憧れを抱いていました。
そんな時、幸運にもアメリカへの研修に参加できました。私にとって初めての海外であり、多くの方が抱く感想ではありますが、見るものすべてが新鮮に映りました。現地のミドルスクールやハイスクール、日本大使館をはじめとする様々な教育機関や施設等を訪問・見学し、現地の人々と触れ合う中で、私はある感情に苛まれました。己の無力さです。そこには壮大なプロジェクトを成し遂げていく大人がいて、大きな尺度で世の中を見据え、考える同世代の高校生がいたのです。衝撃でした。将来のライバルは彼らだと思うと、このままではいられない、と感じました。以前の私は、日本で周りの人々よりもほんの少しだけ、英語ができる方であり、傲慢にも、それは武器である、と感じていました。ですが、アメリカではバイリンガル、トライリンガルは珍しくありませんでした。実際、この研修で私の所属する団体で現地のガイドをしてくださったアメリカ人女性は、英語、中国語はペラペラで、日本語も流暢でした。ホームステイ先のシスターに関しては、母語としてのベトナム語に加え、英語までもがネイティブレベルでした。さらに第3言語として、日本語を学んでいる最中でした。これらのことから、アメリカでは、延いては世界では、母語が英語以外の人も英語が話せるのは当たり前であり、付加価値として他に何ができるか、が求められていることを痛感しました。
そこで、私は大学ではフランス語をやろうと決意したのです。私は人と話すことが好きなので、大学でも語学をやりたいと思っていたのですが、英語は高校までやったのである程度なら、コミュニケーションが取れます。ですが、ほんの少し英語ができるだけではまだ、武器として不十分だと私は考えます。ただ、英語の基礎は学んでいるので、自力で学習を続けられます。ですが、世界で話者数が多く、公用語や作業言語としている地域・企業などが多いフランス語は学んだことがなかったので、フランス語を学ぼうと決めました。フランス語を使えるようになり、それを私の目に見える付加価値としたいです。現在、フランス語を学び始めて2年を超えましたが、私のフランス語の能力はまだまだ不十分です。ですので、フランス語のブラッシュアップをこの留学で行いたいです。

これから1年間レポートをさせていただきますが、それらが少しでも留学を考えているみなさんの手助けになると嬉しいです。