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第27期奨学生の留学体験レポート

 

高山里子様 リヨンレポート4

現在大学のバカンス中です。バカンスが三ヶ月間あるためそのうちの二ヶ月間、アリアンスフランセーズという語学学校に通いました。(残りの一ヶ月はまるまるお休みの予定です)
今回はその語学学校についてお話したいと思います。

 

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寮のご飯を外で食べることのできる季節になりました。青空の下で食べるご飯はとても気持ちが良いです。

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これで21時過ぎです。空がとても綺麗でした。

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夏の夜に散歩に出かけると美しい景色をたくさん見ることができます。

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これも21時過ぎです。丘の上からの景色を眺めながらゆっくりしています。

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川沿いでも皆ゆっくりとした時間を過ごしています。

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革命記念日の夜の川沿い。よく見ると人で溢れています。この日は丘の上に上がる花火を見ました。

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まるで絵画のようです。

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最高気温が41度だった日の空です。

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とある日のリヨンです。

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リヨンから少し足を伸ばすと、アヌシーに行くことができます。とても良い所でした。

クラスメイトを紹介してください。具体的な人数、国籍、年齢、など

アリアンスフランセーズはいわゆる、皆さんの想像する語学学校で一ヶ月ごとにクラスが変わり、毎月その月の初めの月曜日から始まります。一ヶ月ごとに、その月で終わるクラスメイトもいれば、新しく入ってくるクラスメイトもいます。そしてもちろん続けているクラスメイトもいます。各レベル4つずつのクラスに分かれており、私はB1の一番下のクラスから始まり、二ヶ月目はそこからひとつ上のクラスに上がりました。(入学前にクラス分けテストをインターネットで受け、それにより一番初めのクラスが決定されます。)
では、具体的にクラスメイトを紹介します。一ヶ月目は全員で11人、国籍は韓国人6人、中国人2人、香港人、ウズベキスタン人、日本人(私)1人ずつでした。二ヶ月目は13人で国籍は韓国人6人、日本人(自分含め)2人、香港人、台湾人、ウズベキスタン人、アイルランド人、イタリア人がそれぞれ1人ずつでした。見て分かる通りアジア人が多いクラスで、二ヶ月目は一ヶ月目と同じクラスメイトも多くいました。
年齢は19歳から30代の人まで幅広くいました。高校を卒業しフランスに来てそのままフランスの大学に行こうと考えている人や、仕事を休んで自分のためだけにフランス語を学びに来ている人、大学を終えて留学に来ている人、これからフランスで専門的な学校に通うためフランス語を学んでいる人、大学の夏休みを利用して短期で留学に来ている人など様々な理由で皆フランス語を学んでいました。

 

 

クラスメイトとの交流はありましたか?

クラスメイトとの交流はあります。主に休み時間や授業中のグループワークなどで話します。それ以外ではクラスメイト数人で何度か外食に行きました。毎月一ヶ月という時間に限りがあるからか、お互いに深く干渉し合わない距離感はあったように感じます。だからといって仲が悪いわけではなく、それぞれが落ち着いて過ごしている雰囲気でした。また、アリアンスフランセーズでは毎月最後の授業の日は学校外へ出かける日となっていて、リヨンにある美術館や博物館をクラスメイトと先生と一緒に訪れました。そこで普段あまり話すことの無いクラスメイトと話すことができたり、リヨンについてより理解を深めることができたりします。

 

 

クラスの担任を具体的に紹介してください

一ヶ月目はソフィ先生とナタリー先生、二ヶ月目はシルヴィー先生とイザベル先生でした。基本的には一ヶ月に二人、担当の先生がいますが7月はバカンス月だったこともあり何度か先生が変わり、他に3人の先生の授業を受けました。どの先生も優しく、分からない単語や疑問について丁寧に教えてくださいます。一度で理解できない場合は何度も違う言葉で言い換えてくれるなど、より理解を深められるように教えてくださいます。特に一ヶ月目のナタリー先生とソフィ先生の授業では、テーマに入る前にそのテーマに関するちょっとしたアクティビティや個人的な質問をする時間がありました。例えば「記憶」がテーマの時は記憶力を試すゲームをするなど、そういった時間によってテーマへの理解がし易かったことを覚えています。また、先生によっては辞書を使うことを禁止して分からない単語は全て質問する体制をとっている先生もいました。他にも、授業中の発言の中で文法に直接関係の無い箇所も指摘してくれたり、音読で発音について細かい指摘をしてくれる先生もいました。

 


授業の進め方はどうですか?

授業の進め方の細かい部分は先生によって異なりますが、基本的には教科書に沿って授業が行われます。章ごとに「お金」や「学ぶこと」、「環境」のような大きな一つのテーマがあり、授業ではそのテーマに関係する文章を読んだり、会話を聞いたりして、そこに出てくる文法を学びます。また、その所々でそれぞれのテーマに沿ったグループワークをしたり、問題を解いたりしてより理解を深めます。また、毎日宿題が出るので授業の初めの時間はその答え合わせもします。

 

 

大学付属の語学学校と比較してどうでしたか?

まず、1クラスの人数が私の通っているリヨン第二大学より少なく、よりアットホームな雰囲気で授業を受けることができたのが個人的に良かった点です。次に、これはレベルによる違いがあるのかもしれませんが、アリアンスフランセーズではグループワークが少なくそれ以上に自分の国や自分の考えについて聞かれることが多かったように感じます。どれも難しいことではなく生活していく上での基本的な考えや質問でしたが、それをフランス語で話すことは意外と難しいのだなと感じたりしました。授業内容に関しては大きな違いはなく、私はどちらの授業にも満足しています。最後に、学校の規模で言うとアリアンスフランセーズは建物がひとつだけという、大学付属の語学学校に比べるとこじんまりとしています。数ヶ月など短期間で通うには良いと思いますが1年など、長期間で通うのであればフランス人学生も多くいて大学の雰囲気を感じることのできる大学付属の語学学校の方が良いのかなと感じました。

 

 

フランスの夏

現在、7月が終わろうとしています。夏真っただ中です。今年のフランスの夏は十数年ぶりの記録的な猛暑により暑い日が続き、部屋にクーラーのない私にとっては非常に辛い日々が続きました。ですが猛暑の日以外はとても過ごしやすい気温で「これは確かに普段クーラーが無くても過ごせるな」と思うほど快適な夏です。日没が21時40分くらいであるため夕飯の後に外に出かけることもでき、よく映画を観に行ったり散歩に行ったりしてゆったりとした日々を過ごしています。冬のフランスももちろん素敵ですが、夏のフランスは眩しくて(陽射しが強い)鮮やかで、人々もゆったりとしていて、また違った魅力がありとても綺麗です。大学などの期間の関係により夏をフランスで過ごすことはあまりないかもしれませんが、もし機会があれば夏の間をフランスで過ごすことを強くお勧めします。