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第23期奨学生の留学体験レポート

 

酒井理嵯様 自己紹介

 

酒井理嵯様私がフランス語の勉強を始めたのは大学に入ってからです。第二言語として選択し、そこで初めてフランス語に触れました。フランス語を選択したのは憧れのあるヨーロッパの言語であること、IOCの第一公用語にもなっており国際的で実用性が高いこと、また当時、家族でフランスへ旅行に行く予定があったといった単純な理由からでした。


大学一年生の夏、私は初めて家族旅行としてフランスを訪れました。約一週間という短い期間でしたが、パリ・ニース・ヴィシーなど様々な都市に行き、エッフェル塔やモンサンミッシェルといった有名な観光名所を巡り、私はその行く先々で深く長い歴史を感じることができました。人の雰囲気や、景観が綺麗な街並み、広大な自然などそこで見たもの全てに圧倒され、私はフランスという場所が好きになりました。そして歴史や文化や国民性についてもっと知りたいと思うようになりました。


大学二年生の夏には大学の語学留学のプログラムに参加し、一ヶ月間ブザンソンの語学学校で短期留学をしました。日本の大学では週二回の授業で文法は勉強していましたが、会話の授業はとっていなかったので実際にフランス語を使って話すというのはほぼ初めてのことでした。一ヶ月という短い期間でも、学ぶことは多く私にとって大きな成長となりました。初めは授業でわからないことが多すぎて泣きそうになりながらも必死についていくことしかできず苦労しましたが、だんだん慣れてきて分かることも増えてくると、少し余裕もできてどんどん楽しくなり自分に自信を持つことができました。また語学以外にも生活や国民性について多くのことを学びました。これらは私にとってとても貴重でいい経験になったと思っています。


しかし、もっと相手の言っていることをきちんと理解して聞きたい気持ちは日に日に強くなり、自分の考えや気持ちを伝えたいのにそれができないもどかしさを留学中常に感じていました。フランスについてもっと理解するために、テレビ・新聞・本・映画・会話を翻訳というフィルターを通さずダイレクトに受け、感じられるようになりたいと強く思ったのです。自分の感覚でフランス語を捉え理解することができたらどんなに楽しいだろうと思いました。そして再びフランス語に囲まれた環境の中で生活し、フランス語を習得したいと考えるようになり、今回の長期留学を決めました。


現在、大学では商学部で経営学を中心に学んでいます。アメリカやヨーロッパ諸国は日本に先駆けて文化や産業が発達していたこともあり、それらの国を模倣した組織やシステムは日本にも多々あり、勉強している中でよく出てきます。特に、ゼミで私は百貨店に関する研究を行なっていて、世界初だと言われている百貨店はパリにあるので、ぜひ実際に足を運んでみたいと思っています。


まだ将来に就きたい職業は具体的には決まっていませんが、留学を終えて日本に帰ってくる頃には就職活動が始まります。この先どんな業界に興味を持ち、どんな仕事に就きたいと思った時でも、自分が頑張ったことで手に入れた自信は必ず自分の強みになると考えています。留学を通じて自分の可能性を広げたいです。留学で学ぶことは語学だけではなく、国民性や文化を生活の中で感じ、知ることができると思っています。日本の外に出ることで日本の素晴らしいところに気がついたり、考えの視野が広がったりすると思います。私は日本とフランス、両方のいいとこ取りをしながら広い視野を持ち、自分の世界を大きく広く持つ人物になりたいです。小さなことから大きなことまで、積極的に課題や目標をたくさん持ち、一年間できるだけたくさんのことを吸収したいと思っています。今回の長期留学を充実したものにし、大きく成長し、自分の将来に活かしていきたいです。そのためにも何事にもチャレンジ精神を持ち、努力をすることを常に忘れないでいようと思います。


私は中学と高校でバスケ部に所属していたこともあり、スポーツをすることも見ることも好きなので、アクティビティに参加したり、大学の試合観戦に行きたいです。また旅行や映画も好きなので、そういった自分の好きなものを通してフランス語に触れていきたいと思っています。フランス人の学生や自分と同じような留学生、そこで出会う人たちとの関わりやコミュニケーションを大事にしたいです。


レポートでは実際に現地にいるからこそ分かることや伝えられることがたくさんあると思います。自分なりに考えて、オリジナリティ溢れるレポートにしたいと考えています。
私のレポートで、留学にチャレンジしてみようと一歩を踏み出すお手伝いを少しでもできたらと思います。