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第21期奨学生の留学体験レポート

 

モンペリエ留学 宇井 様

 

arc de triomphe
arc de triomphe
place de la comedie
place de la comedie
トラム
トラム
ディナー
ある日の夕食
カルカッソルの城にて
川のほとりで
最終日

8月2日から3週間、南仏のモンペリエという街に短期留学をしました。フランス語に囲まれた日常、様々な国から来た留学生との交流、明るく穏やかな時が流れる街での暮らしは、本当に毎日が充実しており、かけがえのない日々を過ごすことができました。
その留学体験を項目別に綴っていきます。

 

【研修地について】
私が滞在したモンペリエは学生都市であるため、様々な国籍の人が集う、非常に活気溢れる街です。地中海性気候を持つ穏やかな天候は、1年のほとんどを晴れにし、私が滞在した期間で雨が降ったのはたったの1回でした。夏は太陽が9時過ぎまで沈むことなく、初日にパリからTGVに乗りながら、窓越しから見えるいつまでも輝く日の光に衝撃をうけたことが忘れられません。そんな明るく陽気な街モンペリエの中心地、Le Centre Historique (旧市街地)はその名の通り、歴史的な建物が連なる、まるで童話の世界にでてきそうな世界。通学先であったアクサンフランセの近くにあるコメディー広場の周りには、多くのカフェやブティック、シネマが並ぶ賑やかな場所。交通手段ですが、この街においては、なんといってもトラム(路面電車)の存在がかかせません。Ligne1から4までそれぞれ車体のデザインですぐに見分けがつくようになっており、多くの学生が利用しています。私はステイ先から学校まで徒歩15分だったためほとんど乗りませんでしたが、週末にOdysseumという巨大複合施設や、海に遊びに行く際に利用しました。また、モンペリエのSaint Roch駅からはフランス国鉄SNCFに乗って、近くの都市まで気軽に出かけることができます。ちなみに、モンペリエは非常に治安が良く、夜も多くの人でにぎわっています。

 

【研修校について】
研修先であったアクサンフランセは、1クラス平均6人から10人という少人数構成のクラスです。非常にアットホームな環境であるため、オーラルを中心とした授業を受けることができます。また週に1度クラスが変わります。午前と午後の授業に分けられ、私は午後16時からのクラスでした。全体的に日本人の数は少なく、私が受けたどのクラスも日本人は私1人で、アジア人が私だけ、というクラスもありました。基本的に授業では積極的に発言するのが当たり前。はじめのうちはディスカッションになるとほとんど話すことができませんでした。しかし、その悔しさがきっかけとなり、授業数を重ねていくごとに、積極的に発言できるようになり、自らの意見を伝えられるようになりました。また、ペアワークやグループワークも多く、生徒同士すぐ打ち解けられます。

 

【滞在について】
私の滞在形式はホームステイでした。ステイ先にはマダム、ムッシューと子どもが2人、そして到着した際には私以外に3人の留学生がおり、非常に明るく笑いのあふれる家庭でした。マダムはとても面倒見の良い方で、授業の前や休日に近くの街や動物園、川、マルシェ、買い物など多くの場所に連れていってくれました。また料理好きのムッシューの作るディナーは本当に美味しく、テーブルを囲みながら日常、そして社会の話をして食事を楽しみました。男の子が日本のゲーム、漫画、映画好きだったこともあり、食後に映画鑑賞をしたのも印象的です。


【留学で学んだこと】
まず1つ目は、フランス語力に自信がなくても案外伝わるということです。フランスでは基本的に英語が通じるので、授業以外では英語でコミュニケーションをとっている人もいました。しかし、せっかくフランス語を学びに来ているのに、英語を話すのはもったいないと思い、私はフランス語で話していました。こちらが頑張って伝えようとしていれば必ず伝わるので、とにかく話すことが大事だと思います。
そして2つ目は、自分らしくいることが1番大切だということです。日本にいたころは流行を追いかけ、まわりに合わせることが大事だと自然に思っていました。しかし、様々な国籍の人が集うフランスでは皆自分の個性を大切にしており、周りの目を気にせず日常を楽しんでいます。そのため、自分のしたいことは何か、そして自分らしさとは何か改めて考えることができました。
3つ目は、常に自ら考え、自分の意見を発信できるようにすることの大切さです。何か問題があった際にも、自ら言わないと何も変わりません。実際マダムに相談して解決したこともありました。授業においても、発言できる人は常に物事に対して自らの考えを持ち、だからこそ伝えられるのだということに気がつきました。

 

【今後の抱負】
3週間という短い期間でしたが、本当に充実した日々を送ることができました。
ステイ先や学校、周囲の環境に恵まれ、本当にこの地に留学することができて良かったと思っています。今までは学校の授業の一貫として、ただフランス語を学んできただけでしたが、留学をきっかけに将来的にもフランス語を使っていきたいと考えるようになりました。これからももっと会話力をのばし、次は今よりも成長した姿でフランスを訪れたいです。