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第20期奨学生の留学体験レポート

 

ボルドー留学 相内ちなみ 様

 

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【研修地について】
 ボルドーは、言わずと知れたワインの街で、街のあちらこちらにワインのお店がありました。また、ワインネゴシアン博物館をはじめ、ワインをテーマにした施設が多くあるため世界各国からワインラバーが訪れる街です。ボルドーは比較的裕福な街なので、パリよりも治安が良く、夜9時頃まで一人で歩いていても問題ありませんでした。


研修校から中心街は、徒歩5分の距離で大変近いため、買い物にはとても便利でした。中心街には、グランテアトルやジロンド川を跨ぐ橋、石造りの街並みなど、歩いているだけでもため息が出る程美しい景色が広がっています。天気の良い日は、授業の後に散歩をしてみることをお勧めします。
交通手段は、主にトラムを利用しました。トラムの切符は1回の利用で2ユーロとやや高めですが、とても便利でした。1dayパスならお得にトラムに乗れる上、購入方法も難しくないので、ぜひトラムを活用して中心街から足を伸ばすことをお勧めします。


ボルドーはワインの街ということで、地元の観光局が提供する観光プログラムもワインで溢れています。私が参加したツアーでは、半日かけてメドック地方のワイナリーを2箇所回りました。バスでワイナリーに向かい、畑から工場、樽の保管場所まで見学させてくれます。ツアーの最後には試飲もでき、訪問したワイナリーで生産するワインを購入することも可能です。解説が英語とフランス語なので、どちらかの言語を理解できるなら存分にお楽しみいただけるはずです。参加費用は、移動と見学合わせて38ユーロでした。


ボルドーから車で1時間程の所に、サンテミリオン地区があります。サンテミリオン地区は、街全体が世界遺産にも登録されており、とても素敵な場所でした。おとぎの国のような街並みは、ワイン好き以外の方にもぜひお楽しみいただける場所かと思います。教会の地下を散策するツアーは、日本語の通訳もあるそうなので、解説をしっかりと理解したいという方にもおすすめです。
ワイナリーへの移動手段は、車が必須です。私の場合、現地でできた友人の車で連れて行ってもらいましたが、ツアーを上手く活用してワイナリー訪問をする方も多くいらっしゃいました。ボルドーではぜひワイナリーに訪れたいと思っている方は、国際免許やレンタカー情報を事前に調べておくことをお勧めします。
ワイナリーを訪れる時期は、夏~秋頃がベストシーズンだそうです。

 

【研修校について】
クラスの編成人数は、おおよそ10~12人の少人数制で、研修初日に個々人のレベルに合わせてクラス分けをします。もしも、途中で自分のレベルに合わないと感じた場合は、インストラクターに相談することでクラスの変更が可能です。私の場合は、文法に関してはB2のレベルでしたが語彙が少なかったため、途中でB1クラスに変更しました。日本人の生徒も何人か所属して、週によりますが、1クラスに日本人が2~3人いることもありました。土地柄、ワインの勉強をなさっている日本人の方を多く見受けました。研修校の主催するアクティビティの中にも、ワインテイスティング等のイベントがあり、ワイン好きにはとても良い研修校だと感じました。
スタッフも明るく、授業以外の相談にも親身に乗っていただき、大変心強く安心して滞在することができました。

 

【ステイ先について】
ステイ先は、マダムと3人の娘さんの4人家族でした。
木曜日~日曜日はマダムのお友達のブノワという男性も滞在しており、まるで大家族のような賑やかで楽しい時間を過ごせました。


マダムも娘さんも、とてもフレンドリーで、夕食後は娘さんと一緒に遊ぶこともしばしば。ある夜は、一緒に家で映画を観たり、本当に家族の一員として接してくれました。提供していただいたお部屋も、とても素敵なお部屋でした。ベッド、机、クローゼット、暖房など基本的な設備の他、シャワーと洗面台もついたお部屋だったので、自分のペースで身支度ができ、快適でした。


食事は、朝はカフェのみといったとてもシンプルなものでした。ただ、キッチンの利用は自由なので、物足りない場合は近くのスーパーで食材を買って用意することも可能です。昼食は各自とるので、学校が終わった後に家に戻って自分で用意したり、カフェやレストランに入るなどしました。夕食はマダムの手作りで、どれも美味しいものばかりでした。量はちょうど腹七~八分目くらいで、人によっては少ないと感じる方もいらっしゃるかと思います。全体的に野菜が少なめなので、私はスーパーでリンゴを買って、夕食後はそれを食べていました。
ステイ先から学校までは、徒歩10分程度で、道もとても簡単なので、迷うことはまずありません。繁華街や美術館にも歩いて行ける距離なので、とても便利でした。
また、治安が大変良い街なので、夜に一人で歩いていても安心です。インターネット環境に関してですが、ステイ先のパソコンは基本的に利用出来ませんでした。多分、お願いすれば利用可能だと思いますが、キーボードが日本語対応していないはずです。また、Wi-Fiも自分で契約・登録して使う必要があります。語学学校やカフェなどでは、無料でWi-Fiを使えるので、私は学校とカフェでのみインターネットを使っていました。

 

【その他留意点】
一つだけ注意点があるとすると、牡蠣料理です。この時期、ボルドーでは牡蠣が有名で、街中に牡蠣のレストランが多数あります。私も滞在中に牡蠣を食べましたが、その牡蠣に当たってしまい、急性胃腸炎になってしまいました。幸い病院にかかることもなく、1~2日休んで回復しましたが、短い滞在中に2日も無駄にしてしまい、勿体無いことをしたと思いました。冬場でも当たることがあるので、注意が必要です。また、慣れない環境で体調を崩される方も多いようなので、体温計と薬(風邪薬や抗生物質など)を持参することをお勧めします。

 フランス人は冷たい、という印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、片言でもいいのでフランス語で話しかけることで、皆優しく対応してくれます。レストランの予約方法や、お買い物の際に使えるフレーズ等を練習してから行くことで、スムーズに物事が進むだけでなく、気持ち良く滞在できるはずです。
また、お店に入る際も、商品の購入の有無に関わらず「Bonjour!」と「Au revoir!」を忘れずに言うことで、お店のスタッフも優しく対応してくれます。