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第17期奨学生の留学体験レポート

 

大山 久美子様 自己紹介

 

大山 久美子様私は幼少の頃からフランスの歴史に興味を持ち、大学ではフランス語を思いっきり勉強したい、と考えていました。大学ではフランス語を専攻し、文字通りフランス語漬けの毎日でした。


大学2年生の夏、1か月間ブザンソンに語学留学をしました。クラスでは日本人は私だけ、しかも学生のレベルがとても高く、授業についていくだけで精一杯でした。けれども、周りの学生の前向きな姿勢に押されて、私も自然と授業に積極的に参加することができました。1か月間という短い期間でしたが、フランス語に1日中触れていたことで、語学力がアップした、という自信が持てました。また、日本とは違った文化の中での生活には非常に戸惑いましたが、フランス人の気質を感じることができ、フランスがさらに大好きになりました。
その時、いつか必ず、もう一度フランスに戻ってきて勉強しよう、と決意をしました。

 

 また、フランスから帰ってきてから、インターネットでベルギー人の女の子と出会いました。彼女とメールをやり取りしながら、フランス語の添削をしてもらうことで、少しずつ勉強をすることができました。私がベルギーに行った時には彼女の家にホームステイさせてもらいました。また、彼女が初めて日本を訪れた際には、2週間私の家に滞在しながらフランス語で日本の町を案内しました。東京・京都・名古屋などを訪れましたが、最も興味深かったのは、日本人にとっては日常の光景でも、外国の方にとってはとても面白く感じることがたくさんあるということでした。その頃から、通訳ガイドという職業にも興味を持つようになりました。
彼女は今では私の親友で、何でも話せる仲になっています。

 

 大学卒業後、あるメーカーの営業職として就職しました。仕事は非常に忙しく、フランス語を使う機会もなかったため、しばらくフランス語から離れてしまうようになりました。けれども、それではいけないと思い、フランス語の教室に週に1度通いながら、仏検準一級を取得しました。その後、社会人4年目で一般職に転職し、時間に余裕ができるようになると、自分の今後のことを色々考えるようになりました。そして、私は私の人生をもっと楽しみたい、やりたいことは全部やっておこう、と考えました。その時に思ったのが、昔決意した、フランスで思いっきり勉強するということだったのです。

 

 私は日仏文化協会に相談しに行きました。ある程度語学力があって長期で勉強するなら、と紹介していただいたのが、大学付属の語学学校で勉強すること、ワーキングホリデービザで仕事をすることでした。私は海が好きで、観光業に興味があったので、ニースに9か月間滞在することに決めました。

 

 けれども、両親は初めから私のニース行きに賛成というわけではありませんでした。仕事をやめてまで留学に行く必要があるのか、長期滞在は心配だ、などという理由からです。けれども、私はそこで折れる気は全くありませんでした。ただ、なるべく心配はかけないように、住む場所は決めてから出発するようにし、どれだけ自分がフランスにいくことが夢だったのかを話し、最終的には何とか認めてもらいました。

 

 ここまでして行くのだから、私はフランスで吸収できることはすべて自分のものにして帰ってきたいと思います。そして、このレポートを通じて、フランスで勉強したいと思っている方に有益な情報をお届けできたら、と考えています。